こんな方におすすめ
- 40歳以上で一度も脳ドックを受診したことがない
- 健康診断で以下の指摘を受けている場合
(高血圧、高血糖、脂質異常(高脂血症)、高尿酸血症、高コレステロールなど) - 動脈硬化の恐れがあると指摘されたことがある
- 肥満傾向
- 家族や血縁者に脳卒中になった人がいる。もしくは糖尿病、高血圧の傾向がある
- お酒をたくさん飲む
- 喫煙者
- ストレスが多い
- 食事での塩分摂取量が多い
- 日頃から頭痛などの気になる症状がある
脳ドック
MRI(Magnetic Resonance Imaging、磁気共鳴画像法)は、強力な磁石と電波を使って体の断面を画像化する検査です。脳疾患は自覚症状などの前触れなく発症することが多いため、病気を未然に防ぐために受けるのが推奨されています。
実施される検査には、次のようなものがあります。
- 頭部MRI検査…無症候性脳梗塞、微小出血、脳腫瘍、脳委縮などが挙がります。認知症と関連する海馬の状態も確認できます。
- 頭部MRA(脳血管)検査…脳動脈瘤や動脈硬化、血管の狭窄や閉塞の程度が確認できます。
- 頸部 MRA(頸部血管)検査…脳梗塞の大きな原因となる頸動脈の動脈硬化の程度、また狭窄や動脈瘤などを確認できます。
※50歳以上の方はVSRAD解析を行います。解析結果レポート付き!
検査の流れ
-
1.ご予約
Webまたはお電話でご予約ください。医師からの結果説明を希望される場合は、お電話でご予約ください。
-
2.受付
脳ドックMRI検査問診票をご記入ください。
-
3.着替え
金属類をすべて外していただきます。
-
4.MRI検査
撮影時間は20分程度となります。
-
5.医師の診察(結果説明希望者のみ)
検査結果の説明となります。
-
6.お会計
読影結果は、2週間程度で郵送いたします。結果でご心配なことがありましたら、当院の脳神経外科でご受診ください。
料金
結果郵送:19,700円
当日結果説明:22,900円
結果郵送プランの方は、後日、レポート内容の詳しい説明をご希望の場合に限り、検査後3か月以内であれば無料で受診できます。
物忘れドック
こんな方は要チェック!
- 物忘れ、探し物が増えたが、認知症とは診断されていない方
- 周囲の人から、同じ話の繰り返しやミスが増えたと言われる方
アルツハイマー病の進行を遅らせる薬剤として、新たに抗アミロイドβ抗体が発売され、当院でも投与が開始されています。このお薬は、進行した認知症をお持ちの方には効果がなく、認知症が疑われるごく早期の方や、記憶力などの認知機能に少々の低下があるものの、認知症とは言えない、生活上はそれほど困っていない状況=軽度認知障害の方にしか効果がないことが知られています。
そうなると、認知症とは言えないものの、以前よりは記憶力やそのほかの認知機能の低下が心配になってきたという方に対して、「軽度認知障害」かどうかを確認する必要が出てきます。物忘れドックでは、まず公認心理師が MoCA-J という軽度認知障害かどうかを判定する心理検査を行い、もし軽度認知障害が疑われるならば、頭部 MRI 検査などさらなる精査を行うために物忘れ外来の受診を勧奨します。
抗アミロイドβ抗体脳ドックで軽度認知障害が疑われるなら、その後の精査を目的とした検査は保険診療で行われます。
料金
3,300円
(公認心理師からの結果の説明込みです)
運転脳ドック
65歳以上、特に75歳以上の方は要チェック!
- ご高齢になっても安全に運転を続けたい方
- ご家族に運転免許を返納するよう勧められている方
- 運転免許の更新を控えており、自身の認知機能を事前に知りたい方
警察庁交通局が発表している統計によると、年齢層別の免許保有者10万人あたりの交通事故件数は、75歳を超えると急激に増加します。メディアでも高齢者の交通事故の報道をよく目にするようになりました。特にブレーキとアクセルの踏み間違えが増えることが知られています。
道路交通法では、自動車の運転に支障を及ぼすおそれがある一定の病気等として、脳・心臓疾患、統合失調症・持続性妄想性障害、てんかん、再発性の失神、無自覚性の低血糖、躁うつ病、重度の眠気を呈する睡眠障害、認知症、アルコール中毒(者)が列挙されています。特に認知症は重要であり、アルツハイマー型認知症、血管性認知症、前頭側頭型認知症、レビー小体型認知症と診断された場合には、免許の取消の対象となります。
そこで、まず認知症になっていないか、その前段階である軽度認知障害になっていないかを知ることは、高齢運転者にとって必要なことと考えられます。老年科医・脳神経内科医・脳神経外科医の診察を受けた後、公認心理師による認知機能検査、頭部MRI検査を行います。患者さんの状況に応じて、診断書を発行します。
料金
29,600円
経済脳ドック
65歳以上、特に75歳以上の方は要チェック!
- ご高齢になり、銀行で自分の預金を自由におろせない経験をされた方
- 財産行為や遺言作成などを考えている方
経済脳ドック
山崎宏氏(第38回日本老年精神医学会・教育講演10・2023年10月14日)によると、高齢者は自分の預金を自由におろせないことがあるとのことです。都銀の標準ルール「一日 20万円まで」、信金は「一回&月額上限 20万円」以上を通帳から引き出そうとすると、使途と支払先について事情を聞かれ、子やかかりつけ医に確認するとのことです。
銀行は詐欺や悪徳商法から高齢者を守るために親切で行っていることではありますが、当の高齢者にとっては、厄介な話なのではないでしょうか。事前に、認知機能検査、脳画像検査を受けておき、「現在自分は認知症ではありません」という診断書があれば、高齢者の経済活動はスムーズになるのではないでしょうか。山崎宏氏は「ボケてま宣言」と表現し、その必要性を提案しています。
老年科医・脳神経内科医・脳神経外科医の診察を受けた後、公認心理師による認知機能検査、頭部MRI検査を行います。患者さんの状況に応じて、診断書を発行します。
料金
29,600円
注意事項
次のような方は検査を受けられないことがあります。必ずスタッフに申し出てください。
- 心臓ペースメーカーを埋め込んでいる方
- 人工内耳、人工中耳の方
- ステント挿入手術を2週間以内に受けられた方
- 古い人工心臓弁の手術を受けられている方 ※2
- 眼に微細な金属片が入っている(または入っていると疑わしい方)
- チタン製以外の脳動脈瘤クリップが入っている方 ※2
- 金属の義眼底の方 ※2
- 骨折によりボルト固定がされたままの方 ※2
- 躯幹全体に入墨のある方
※2 手術日時が古くカルテも保存されていない場合が多いために患者様ご自身でも材質がわからないケースが多く見受けられます。
当クリニックでは、2000年以前に施行された手術による人工物が体内にある場合には基本的にMRI検査はお勧めしないことにしております。但し、製造メーカー、手術をされた病院などがわかれば問い合わせて材質が確認できる場合もありますのでご相談ください。