脳の健康状態を“見える化”する新しい評価プログラム

ふくろうクリニック自由が丘では、従来の脳ドックに加え、MRI画像を活用した脳健康評価プログラムMVision health(エムビジョン・ヘルス)を導入しています。
MVision healthは、脳ドックなどで撮影したMRI画像をAI技術により解析し、脳の構造変化を客観的・定量的に評価するプログラムです。これまで医師の読影では把握しにくかった「加齢に伴う変化の程度」や「同年代との比較」を数値データとして確認することが可能になります。
大規模データとの比較による客観評価
MVision healthでは、3万件以上のMRIデータを基に構築された解析データベースと比較を行います。これにより、以下のような項目を定量的にレポートとして確認することができます。
- 同年代平均と比較した脳の状態
- 脳の萎縮傾向
- 白質変化の程度
- 脳年齢の目安
※本評価は疾患の診断を目的とするものではありません。
脳全体の萎縮度|評価サマリー(レポートイメージ)
認知機能と脳の加齢性変化
認知機能の低下に最も大きく関わる因子の一つは「加齢」です。年齢を重ねることで、皮膚のしわや白髪、視力の変化が生じるのと同様に、脳もまた加齢に伴って変化します(加齢性変化)。
脳の加齢変化は主に以下の2つの指標で評価されます。
脳の萎縮
進行すると、将来的な認知機能低下のリスク因子となる可能性があります。
白質病変(血管性変化)
増加すると、将来的な脳卒中や認知機能低下との関連が報告されています。
重要なのは、その進行速度には大きな個人差があるという点です。脳の変化は30代頃から始まるとされ、40~50代で差が広がることが知られています。さらに、高血圧、高血糖、飲酒習慣、肥満などの生活習慣が、脳の構造変化と関連することが複数の研究で報告されています。
受診するメリット
最大のメリットは、「自分の脳の状態を客観的に把握できること」です。
MVision healthは健康な方を対象とした状態評価プログラムです。同時に受診された脳ドックの医師所見とは役割が異なり、直ちに治療を要するかどうかを判断する検査ではありません。しかし、以下の点で大きな意味があります。
- 今の自分の脳の状態を知る
- 同年代との比較を確認する
- 将来に向けた生活習慣を見直すきっかけにする
「人生100年時代」と言われる今、脳の健康を長く保つことは、活動的な人生を送るための重要な要素です。まずは現状を知ることから始めてみませんか。
脳ドックとの違い
| 項目 | 脳ドック | MVision health |
|---|---|---|
| 目的 | 病変の有無の確認 | 脳の健康状態の定量評価 |
| 方法 | MRI画像の医師読影 | MRI画像のAI解析 |
| 得られる情報 | 腫瘍・脳梗塞などの異常有無 | 同年代比較・数値データ |
従来の脳ドックは、脳腫瘍や脳梗塞などの病変を発見することが目的です。一方、MVision healthは、病気になる前段階での脳の状態変化を客観的に把握するための補助的評価プログラムです。両者を組み合わせることで、より多角的な脳評価が可能になります。
なお、ファイル「4-2.海馬萎縮解析ソフトとの違い.docx」に記載されている通り、MVision healthは脳全体と脳血管の健康度(白質病変体積)を網羅的に測定する点で、特定の部位のみを対象とする海馬萎縮解析ソフトとも異なります。
検査の流れ
- ふくろうクリニック自由が丘で脳ドックまたは頭部MRI検査を受診
- 撮影データをMVision health解析へ
- AIによる画像解析
- 脳ドック結果とあわせてレポート送付(解析結果は2週間程度)
※追加撮影は不要です。
※検査後の追加申込みも可能です。
こんな方におすすめ
- 自分の脳の状態を数値で確認したい方
- 同年代との比較を知りたい方
- 生活習慣を見直すきっかけがほしい方
- 将来を見据えた健康管理を意識している方
20代・30代の方にも、「現在のベースラインを記録する」という意味で意義があります。若い時期の状態を把握しておくことで、将来的な変化の比較が可能になります。
費用について
MVision healthは脳ドック受診時のオプションとして、また保険診療で撮影したMRI画像も解析可能です。当院で過去に撮影された画像がある場合は、経年比較も可能です。
ご自身の現在地を知ることは、将来への投資のひとつです。
レポートサンプル
